BKi810 v1.6とv3.3,v7.3の違い

■スペック上の違い
 スペック的に異なるのは,Ethernetコントローラチップがv1.6では DM9102 が使用されていますが,v3.3では SiS900 に変更されていること,そして対応するCPUが,v1.6はPPGAのみに対してv3.3はFC-PGAにも対応したことから,より幅広く対応するようになったことです.

[00/11/14]  v1.6でFC-PGAタイプのCeleronが そのまま利用できるという話がある他,v1.6にはJ10というベースクロック100MHzを 有効にするジャンパの有無により,2種類が存在するという情報があります.また, v3.3においても,i810Lを使用したものの他,i810Eを使用してベースクロック 133MHzのPentium!!!を利用可能にしたタイプが存在します.

[01/03/04] v3.3A のi810Eを使用してベース クロック133MHzのPentium!!!を利用可能にし,IDE もUltraDMA/66 に対応したタイプは,箱に貼られたシールに,「BKi810E V3.3A」と書かれています.

[01/03/04] V3.3A で,ケース,フロント共にブラックにしたバージョンがソフマップで売られていました.中身はV3.3Aですが,ケースはなぜかv1.6のようにスリットの入っているタイプです.

[03/02/07] BKi810 v7.3のM/Bを入手したので,その情報を追加.また,BKi810E に関しての記述が抜けていたため,こちらも合わせて追加.

[03/08/18] BKi810 v7.3Aとv3.3A との違いに関しては, こちらのページに詳しくまとめました.

変更点BKi810 v1.6BKi810 v3.3BKi810E v3.3BKi810E v7.3
Ethernet ControlerDAVICOM DM9102 PCI

SiS SiS900 PCI

SiS SiS900 PCI

RealTek 8139

CPU SocketSocket 370(PPGA)Socket 370(PPGA/FC-PGA)Socket 370(PPGA/FC-PGA)Socket 370(PPGA/FC-PGA)
supported CPU Celeron 300A〜533MHz(PPGA) Celeron 300A〜533MHz(PPGA)
Celeron 533A〜800MHz(FC-PGA)
Pentim !!! 500E〜800E MHz(FC-PGA)
Celeron 300A〜533MHz(PPGA)
Celeron 533A〜800MHz(FC-PGA)
Pentim !!! 500E〜800 MHz(FC-PGA) FSBは66/100/133MHzに対応
Celeron 300A〜533MHz(PPGA)
Celeron 533A〜1000MHz(FC-PGA)
Pentim !!! 500E〜1000 MHz(FC-PGA) FSBは66/100/133MHzに対応
Chipset i810L (82810(GMCH)+
82801AB(ICH))
IDE は UDMA 33まで
i810L (82810(GMCH)+
82801AB(ICH))
IDE は UDMA 33まで
i810 (82810(GMCH)+
82801AA(ICH))
IDE は UDMA 66まで
i810 (82810(GMCH)+
82801AA(ICH))
IDE は UDMA 66まで

注1:サポートCPUは,最新版のBIOSを使用した場合のメーカー公式対応
注2:Tualatin コアの CPU は使用不可.私はピン折りで使用しようとしてM/B を壊しました.メールで頂いた情報では,PowerLeap製のFCPGA2->FCPGA変換下駄 を試された方も,数時間は動作したが,最終的には M/B を壊してしまったそうです.

■概観上の違いなど
場所v1.6v3.3解説
外箱 写真無し

 外箱は全く同じで,シールでのみ区別が可能
ケースサイド  v1.6は両サイドにスリットが開いているが,v3.3はスリット無し.

冷却ファンは(CPUファンを除いて)電源にのみ付いており,このファンでは排気している.つまり,ケースの開口部やFDD,CD-ROMドライブ等の隙間から吸気して,電源から排気するという状態で冷却しているのだ.v3.3は横にスリットが無く,フロントにも殆ど隙間が無いため,冷却に関しては不安がある.詳しくはここで解説.

M/B上の各種レイアウト
BKi810 v3.3

BKi810E v3.3
 基盤の大きさは同じだが,部品の配置やコネクタの配置がかなり変更されている.

 BKi810Eはレイアウトは同じだが,ICHが82801AAに変更されており,また,GMCH チップ上にヒートシンクが付いている.

CPUの位置  v3.3では,CPUがFDDの下に来るような配置になった.左の写真でも分かるように,v1.6ではCPUファンがわりと広いスペースにゆったりと置けたのに対し,v3.3では窮屈なスペースに無理やり押し込まれた格好になる.使用可能なCPUファンが制限されるだけでなく,CPUファン自身の吸気,排気共にプレッシャーがかかる.

 なお,v3.3では専用の薄型CPU FANが付属する.

 CPUファンとCPUの放熱に関してはここで解説.

フロントパネル >  フロントパネルのバリエーションはいくつかあるようで,v1.6とv3.3と1対1の対応を示すものでは無さそうだ.メーカーのページによると([02/10/23] リンク消失),Bk-01〜Bk-05,そしてBk-04,Bk-05のカラー付き各2種類があり,合計9種類があるようだ.


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