組み立て

■このページの趣旨
 キットに添付されているマニュアルはとても分かりやすく書かれているため, このページはあまり存在意義が無いかもしれません.購入を検討している人 の参考になればという意味で,まとめてあります.また,組み方の手順は,基本的にはv1.6と同じです.

■組み立て作業の実際
■シャーシを外す
 まず,ケース後ろ側のネジを3箇所外す

 次に,取り囲むような形になっているシャーシを後ろにずらして外します

 シャーシを外すと,こんな感じになります

■フロントベイを外す
 プラスチック製のフロントパネルを外します.これは上と下にそれぞれ2箇所 ツメがあるので,まず上を折らないように気を付けながら外します.上が 外れると下は引っかけてあるだけなので,簡単に外れます.

 前から見てフロントベイの両サイド2箇所のネジを外し,フロントベイを少し前 にずらして外します.折れることは無いと思いますが,鋼製のツメがあるので 注意

なお,CD-ROMドライブから出ているAudioケーブルと,フロントスイッチ 類から出ているフラットケーブル,ベイからM/Bに接続されている電源コネクタは,M/B側から外しておくと以降の作業が楽です.ただし,外す際には取付場所と方向を覚えておくようにしましょう.

ケーブルを外して...

M/Bを剥き出しにすると作業が楽です.ただしここまでやるには,FDD,IDEケーブルをドライブ側から外しておく必要があります.

M/Bを見ると,レイアウト以外はほぼv1.6と変更はありませんが,LANチップがSiSのものに変更されているのがわかります.

■メモリ,CPU,CPUファンの取り付け
 メモリはv1.6のときと同様,サクッとDIMMスロットに挿します.今回は,手持ちの128MB DIMMを2枚使用しました.

 CPUの取り付けは,まずCPUソケットのレバーを跳ね上げ,

 方向を確認して奥までCPUをはめ込みます.

 きちんと奥まではめ込まれていることを確認し,レバーを元に戻して固定します.


 CPUを挿す方向が違うと奥まで入りません.「あれっ?」と思ったら,挿す方向を 確認してください.CPUは4つの頂点のうちの2つの角の部分でピン数が少なくなっ ているので,CPUを裏返してソケットと見比べると正しい挿す方向が分かると思い ます.

 CPUがソケットに固定されたら,ヒートシンクとの接触面にシリコングリスを薄 く塗布します.シリコングリスは厚く塗ったりすると,CPUとヒートシンクの間に厚い層 が出来てしまい,熱伝導が悪くなってしまうので意味がありません.薄く塗りましょ う.私の場合は,一度軽く塗り,ティッシュで軽く拭き取るような感じで薄く伸ば して塗っています.

 CPUファンはソケットの爪にひっかける形で固定します.がソケットにカチッと固定され,グラグラしなければOKです.

(都合上,写真では一旦メモリを取り外しています)

 この部分はスペースが狭くなるので,ケーブルがファンに巻き込まれないように,取り回しに気をつけながらCPUファン用の電源コネクタに繋ぎます.

 なお,CPUのタイプがPPGAかFC-PGAかによって,ジャンパ設定を変更する必要があります.これも忘れずに設定しましょう.(知らずに一度電源を入れ,電源が入らずに青くなったのは私です :-) 教訓:マニュアルは読みましょう)

 ちなみにCPUファンは,これくらい薄いものが付いてきます.

■ディスクを取り付け,CD-ROMドライブを交換
 フロントベイを裏返すと,ちょうどCD-ROMドライブの裏側の部分にディスクが収 まる場所があるので,横から左右2箇所づつネジ止めして固定します.

 IDEケーブル,電源ケーブルはCD-ROMドライブに接続されているものが分岐され,コネクタに何も接続されていない状態になっている口が1箇所づつある筈なので,これをディスクに接続します.

 この他私の場合は,付属のCD-ROMドライブを別のものに交換しますので,CD-ROMドライブを外す必要があります.CD-ROMドライブは,左右それぞれ2箇所ねじ止めされていますが,内側の方は長いドライバが無いと,外すのに苦労します.

 外れたら,ずりずりっと前にスライドさせて外します.当然,電源とIDEケーブルは外しておきます.

 新しいドライブを前からスライドさせて取り付け,ねじ止めします.あとは外したIDEコネクタ,電源コネクタを取り付けるのも忘れずに.

 なお,ディスクのジャンパーピンは"Master"に,CD-ROM/DVD-ROMドライブは"Slave"に設定されていることを確認してください.一般に店頭に並んでいる状態ではこのような状態になっています.

■フロントベイを取り付け
 元通り抜いたケーブルは挿し直し,フロントベイを取り付けてネジ止めします. 先にも触れましたが,フロントベイは下部にツメがありますので,これがきっちり はまるようにスライドしてください.固定用のネジがうまくはまらないときには, この部分を確認します.

 また,ケーブルの取り回しによっては,フレームにはさまってうまくはまらなく なる場合もあります.ネジを締める前にケーブルがはさまっていないかも確認する と良いでしょう.以下の写真は,FDD下のCPUファンの辺りです.暗くて見えにくいですが,CPUファンの上には1cmもスペースはありません.背の高いファンが入らないのは当然ですが,背の低いファンを取り付けた場合も,ファンが回った際にケーブルを噛まないようにケーブルを取り回す必要があります.

電源ケーブルも取り回しに注意

■完成!
 シャーシを元通り取り付け,ネジ止めしたら完成です.

■動作確認
完成したら,電源を入れてきちんと動作するか確認しましょう.チェックポイン トは,きちんと起動画面が出るか,起動画面でCPUの種類やクロック数,メモリ容 量,ディスク,CD-ROMが正しく認識されているかを見ます.

 ここでは,SDRAMのCLがBIOS上では"3"となっているのに,実際に使われているのは"2"だヨというワーニングが出ています.これは,BIOS設定画面で修正すれば出なくなります.また,CPUのタイプが違うというメッセージが出ていますが,これは一度PPGAのCeleronで動かし,その後でPentiumIIIをに挿し直したために,出たメッセージです.無視してください.

 先に外したCD-ROMドライブとM/Bを接続していたAudioケーブルの接続はここでは できません.これを確認するには,Windows等を入れて音楽CDを再生し,スピーカー Outから音が出るかを確認する必要があります.

 ちなみに,v1.6と同様,電源投入時にVGA端子にモニタが接続されていない場合には,自動的 にTV出力になります.また,Windowsが起動し,ディスプレイドライバで設定しておかないと,TVとモニタに同時に画面を出すことはできないようです.

※)手順で分からない部分がある場合は,マニュアルを 参照してください.電源投入時にエラービープが鳴った場合の対処方法や,分解 する際のネジの場所なども図入りで詳しく載っています.


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