環境のフルバックアップとリストア

　また，OS が不安定になってしまう以外にも，突然のディスククラッシュや， ディスク換装のために同様のことを行うことになるもあるでしょう．

　そのため，誰もが『今動いているこの環境をそのままバックアップして おきたい』や，『バックアップするだけではなく，リストアも簡単にできる ようにしたい』と，考えていると思います．

　本ページでは，ノート型PCという特殊な環境で，このようなことを 行うための方法について解説します．

デスクトップPCの準備

　SONYから発売されていたVAIO N505用 CD-R ドライブには，まさにこのための ソフト(マイ・リカバリーCD)付きで売られていました．しかし，純正品というこ ともあり，かなり高価です．また，N505 を使用している人の場合，その他にも 利用可能なデスクトップPCが存在し，そちらに CD-R ドライブが搭載されている 人も多いでしょう．このような方の場合，追加投資はソフト代と若干のパーツ 代のみでOKです．

　利用可能なデスクトップ PC が用意できる場合，追加で必要なものは， 『ディスクイメージをCD-Rにバックアップするためのソフト』および， 2.5inch のディスクを 3.5inch のディスクとして取り付けるための アダプタです．前者は１万円くらい．後者は2千円程でしょう．

バックアップの準備と実行

	DriveImage CD-R 2000
	DriveImage CD-R 2000 内容物
	VAIO N505 の内蔵ディスクを取り出し，2.5inch HDD->3.5inch 変換アダプタに取り付け
	デスクトップPCに，IDEディスクとして接続．このとき，何も設定しなければ マスタードライブとして認識されますので，接続するIDEのラインには注意 （マスター設定されたドライブが２台接続されることのないように注意）．
	変換アダプタにこのようなマニュアルが入っている場合，スレーブ設定に して接続しても良いでしょう．ただし，2.5inch HDD はメーカーやドライブ によって設定が異なるほか，間違えた設定をするとディスクを壊してしまう 場合もありますので注意が必要です．
	ここで問題発生．私は RICHO 製 CD-RWを使用しており，『DriveImage CD-R』 対応のドライブであることは確認していたのですが，ファームウエアのアップ デートの必要性がありました．で，アップデートを開始すると失敗．色々と 調べてみたところ，RICHO は OEM ドライブの場合はファームを変更しており， ドライブ名を変えているのだとか（いやらしいなぁ…）． その後あれこれ試すも復活せず．急いで近くの店に走り，CD-RWドライブを購入． 対応ドライブを探したのですが，少し古めのものしか対応しておらず，ラスト １つの YAMAHA 製をGET．
	CD-RWドライブを入れ替えて準備完了
	後はデスクトップPCを立ち上げ，DriveImage の指示通りオペレーションを するだけで，複数枚の CD-R にディスクの内容が全て書き出されます．

リストア方法

　先程作成した CD-R は，ブータブルCDになっています．そのため， VAIO N505 に CDブート可能なCD-ROMドライブを取り付け，１枚目の CD-R を挿入して起動するだけです（当然ながら内蔵ディスクはこの 時点で入っていなければなりません）．後は画面の指示通り順番に メディアを入れ替えるだけです．

メモ

１．Windows95/98 起動フロッピーを作成しておく
２．デスクトップPCに旧HDDと移行先HDDを接続
３．移行先HDDをFAT16/FAT32で区画作成，フォーマット
４．DOSプロンプト上で，XCOPY D:\ E:\ /C /E /F /H /I /K /R /Yを実行

意味：D ドライブを Eドライブにコピーせよ．オプションとして，「エラーが発生しても継続」，「サブディレクトリが空でもコピー」，「送り側，受け側のファイル名を逐次表示」，「隠しファイルやシステムファイルもコピー」，「受け側がなく複数のファイルをコピーする場合，受け側をディレクトリとしてコピー」，「属性をコピー」，「読みとり専用ファイルを更新」，「メッセージを表示せずに上書きする」
５．移行先ディスクを稼働させるマシンに取り付け，『１』で作成した起動フロッピーで起動し，FDISK /MBRを実行する．