2003年に K7DDR を購入して以来,何度か動画エンコードのために強力な CPU
パワーを得るべく Pentium4 ベースの TerminatorII の購入を検討しましたが,
結局購入しませんでした.一番大きな理由は IEEE1394 を使用したいけれども
AGP*1, PCI*1 というスロット構成のため,PCI カードを1枚しか挿すことが
出来ず,PCI スロットがインターフェイスカードのみで埋められてしまうこと.
GbEとのコンボカード等もありますので,1つの PCI スロットを有効利用するこも可能
ですが,TVチューナーカードなどを使用する可能性もあったため,購入を思いとどまっていました.
無論,USB2.0 を使用して特殊な機能は拡張する方向も検討したのですが,いずれ
Linux マシンとして利用する場合,この手のデバイスはサポートされていないこと
が多いので断念しました.
結果,K7DDR の CPU をパワーアップして延命していたのですが,K7DDR は
FSB 266MHz の CPU 以外は動作保証外であり,Socket A のデスク
トップ向け CPU は FSB 333MHz の Barton コアを始めとする CPU にシフトし始
めたため,アップグレードパスは絶たれました.その後モバイル向け
と呼ばれる AthlonXP-M 等が店頭で容易に入手可能になり始め,これらは FSB 266MHz
であることもあり,私の K7DDR は(おそらく最終的に)
AthlonXP-M 2600+ までアップグレード
することが出来ました.
しかしその後,SocketA タイプの CPU が AMD のプライスリストから一部を除い
て削除されたとの話があり,今後これ以上は K7DDR で利用可能な高性能&低消費電
力の CPU が出てくる可能性は低くなったと言っても良いと思います.最近の AMD
の動きを見ると,メインストリームは Athlon64 系へのユーザの移行を推進すると
共に,SocketA は VIA の C3/EDEN 対抗とも言える Geode NX の組み込みや Thin client
に使用できる超低消費電力&ソコソコのパフォーマンス用 CPU のプラットフォーム
という方向にシフトすることを考えているようです.
そして現在使用している AthlonXP-M 2600+ は
日常的な利用を行っている際にはそれ程深刻なパフォーマンス不足を感じることは
ありません.しかし,MPEG2キャプチャした映画をまとまった数量再エンコードする(*)
ときには1週間程走らせっぱなしになるときがあり,何とかこれを短縮できないか
なぁと考えていたのも事実.そんな経緯もあり,定期的に Asus Pundit や Aopen
から出るというベアボーン等に食指が動きつつも,さらにグッと来るような
良い製品が発売になるかも…と,思いとどまっていました.
(*) 私は,Linux で TV や映画などをハードウエアMPEG2キャプチャしており,
これを定期的に DVD-R にバックアップするということをしています.
DivXにエンコードしたもののみを残しても良いのですが,
やはり精神衛生上 MPEG2 のものも残したいと思いまして… :-).
で,キャプチャ時には極力高いビットレートで撮って
いるのですが,録画時間によっては1枚の DVD-R に収まりきらないサイズになる
ものもあります.このようなときには Windows 上で TMPGEnc を用いて1枚に収
まるサイズに bitrate を調整して MPEG2 で再エンコードしています.
そしてここ数年,パーツ単位で購入して組み上げるということをあまりしておらず,
また,スペース的な問題もあって Terminator シリーズで良い物が出ないかなぁ
とウォッチしていたのですが,Pentium4 ベースの T2 が出て以来,全く新製品の
噂を聞きませんでした.他社からは PentiumM や Athlon64 を利用可能な魅力的な
製品が次々と出ているのにも関わらず….そして Terminator シリーズは終息かと
思い始めた矢先に魅力的な新製品が先日2機種発表になりました.1つは
Socket754 を採用した T2-AE1,1つは Socket 939 を採用した
(T2-AH1)です.
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