VAIO N505 のメモリを増設する


VAIO N505 のメモリ増設を行う前に

 VAIOノート505シリーズのN505からキーボードの設計が新しくなったそうで, キーストロークが短くてもそれなりのクリック感を出すように作られているよう です.しかし,N505ではこの設計変更がクセもので,キーの中央部をまっすぐに 押さないと取りこぼすということが起きます.一番大きなキーであるリターンキー で試すと分かるのですが,中央からややずれた所を「カチッ」という感覚がある 所まで押し込んでも,入力されないのです.多分,初物に付き物の不良だとは思 うのですが,私の回りのN505では100%こういう状態ですし,また,Webで検索し ても,同様の症状で阿鼻叫喚の嵐ですので,高速にタッチタイプしていてポロポ ロと入力を取りこぼすようであればVAIOのサポートに相談してみてください.1 週間ほどでマトモなキーに交換されて戻って来ます.

 しかし,これだけ酷い状態でありながら,ユーザーや販売店に対しては何も告 知はなされていないようです.同僚の一人は,「こんなもんかな」ということで 耐えて使用していましし,相談した販売店の人からは,「故障や不良ではありま せん」と,言い切られました:-

 「仕様」の範囲だと言われればそれまでですが,その後の機種では直されてい るので,使用感に関わる深刻な問題ですので,この手の話しはもっとオープンに してもらいたいものです.

 何はともあれ,キーボードの不良が考えられる方は,本体を開ける前に,修理 に出しておくのが得策と言えましょう.改造の形跡があった場合には,保証期間 内であったとしても,有償修理になる可能性がありますから.


メモリ増設

 N505以前の505シリーズであれば,たとえばI/O DataのVAIO用メモリを購入し, そして裏のメモリ増設用の蓋を開けてちゃちゃっと交換できました.しかし, N505からはこの裏蓋が無くなり,メモリ増設を自分でする場合には手間が若干増 えています.これが面倒であったり,不安な人は迷わずにSONYのサービスに頼む か,メモリメーカーのサービスに頼みましょう.この場合は当然ながらその分費 用はかなります.しかし,保証が無くならないというメリットがあります.

 自分で増設する最大のメリットは,やはり安く上がるということです.64MB増 設して128MBにする際にかかる費用は,SONYに頼むと48000円かかりますが,自分 でやれば,2万そこそこで交換ができます.また,増設を依頼する場合には数日 間VAIOが手元を離れ,その間使うことができなくなりますが,自分でやればこう いうことはありません.

 では,メモリ増設の手順を,以下に順を追って説明しましょう.なお,以下の 画像はクリックすることにより,大きな画像が表示されます.

 ピンボケ&ホワイトバランス無茶苦茶な写真もありますが,そのまま載せてあ ります(_ _)

まず,裏蓋を開けます.その際には必ずバッテリーを外し,ACアダプタも外して おきます.外すネジはキーを固定している真ん中の1本で良いのですが,この写 真では全てのネジを外してあります

次に,キーボードをずらして外します.ツメを折らないように慎重に

キーボードとロジックボードを結ぶ,フレキシブルケーブルを外します. 写真上側に向かってロックを外してから,ケーブルをするするっと抜きま す.無理をしないように注意

キーを外し,放熱板を露出させます

本体向かって左側の放熱板のネジを外します

放熱板を外すと,下からメモリソケットが出て来ます.放熱板はネトッと固定さ れているので,じわじわと力をかけて剥すこと.無理しないように

メモリソケットの拡大写真

ここにVAIO用のメモリを2つ1組で装着.方向に注意して,無理に押し込ま ないように丁寧に&きっちり装着.
 装着後は逆の手順で再び組み上げ.キー ボードのフレキシブルケーブルに傷を付けないように丁寧に作業をすること

Windows起動後,マイコンピュータのプロパティで,メモリ容量が 128MB(127.0MB)になっていることを確認して完了


増設して…
 はっきり言って,Windows98環境ではあまり差が分かりません.強いて言えば, 大きな画像(例えばデジカメ画像)をいじったりするときに,「おっ早いかな」と, 感じる程度です.


改造は当然ながら自己責任で行うベシ


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