Windows 2000用 リカバリーCDの作成と新ディスクへの環境の移動
環境のフルバックアップとリストア
Windows を長期間利用していると,次第に動作が不安定になって来ることは,
誰もが経験していることと思います.原因は様々ですが,一度不安定になって
しまうと,元の安定した環境に戻すことは容易ではありません.大抵の場合,
OSのクリーンインストールからやり直し,多くのソフトの再インストールや
雑多な設定し直しが必要でしょう.
また,OS が不安定になってしまう以外にも,突然のディスククラッシュや,
ディスク換装のために同様のことを行うことになるもあるでしょう.
そのため,誰もが『今動いているこの環境をそのままバックアップして
おきたい』や,『バックアップするだけではなく,リストアも簡単にできる
ようにしたい』と,考えていると思います.
本ページでは,ノート型PCという特殊な環境で,このようなことを
行うための方法について解説します.
デスクトップPCの準備
ディスクの内容を別のメディア,ないしはディスクにコピーするためには,
当然ながら内蔵ディスク以外の何らかの装置が必要です.また,同時に,内蔵
しているディスクの中身も見えるようにしておかなければなりません.
SONYから発売されていたVAIO N505用 CD-R ドライブには,まさにこのための
ソフト(マイ・リカバリーCD)付きで売られていました.しかし,純正品というこ
ともあり,かなり高価です.また,N505 を使用している人の場合,その他にも
利用可能なデスクトップPCが存在し,そちらに CD-R ドライブが搭載されている
人も多いでしょう.このような方の場合,追加投資はソフト代と若干のパーツ
代のみでOKです.
利用可能なデスクトップ PC が用意できる場合,追加で必要なものは,
『ディスクイメージをCD-Rにバックアップするためのソフト』および,
2.5inch のディスクを 3.5inch のディスクとして取り付けるための
アダプタです.前者は1万円くらい.後者は2千円程でしょう.
バックアップの準備と実行
これを書いているのが 2003年.この作業を行ったのが 2000年ということで,
少々ネタ的には古い物がありますが,ソフトとして,私は
『DriveImage CD-R 2000』を使用しました.
リストア方法
次に,リストアの方法ですが,これは至って簡単です.
先程作成した CD-R は,ブータブルCDになっています.そのため,
VAIO N505 に CDブート可能なCD-ROMドライブを取り付け,1枚目の
CD-R を挿入して起動するだけです(当然ながら内蔵ディスクはこの
時点で入っていなければなりません).後は画面の指示通り順番に
メディアを入れ替えるだけです.
メモ
今回は NTFS でフォーマットされた Windows2000 をバックアップ->リストア
したため,市販ソフトを使用しました.しかし,ディスク換装等の際に,
Windows95/98 等で FAT16/FAT32 でフォーマットされたディスクの内容を
コピーするような場合,もっと簡単な方法があります.以下に私的メモ代
わりに書いておきます.
- 1.Windows95/98 起動フロッピーを作成しておく
- 2.デスクトップPCに旧HDDと移行先HDDを接続
- 3.移行先HDDをFAT16/FAT32で区画作成,フォーマット
- 4.DOSプロンプト上で,XCOPY D:\ E:\ /C /E /F /H /I /K /R /Yを実行
意味:D ドライブを Eドライブにコピーせよ.オプションとして,「エラーが発生しても継続」,「サブディレクトリが空でもコピー」,「送り側,受け側のファイル名を逐次表示」,「隠しファイルやシステムファイルもコピー」,「受け側がなく複数のファイルをコピーする場合,受け側をディレクトリとしてコピー」,「属性をコピー」,「読みとり専用ファイルを更新」,「メッセージを表示せずに上書きする」
5.移行先ディスクを稼働させるマシンに取り付け,『1』で作成した起動フロッピーで起動し,FDISK /MBRを実行する.
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