■CD-R/RWを使う | ||||||||||||||||||||||||||||||
■CD-RWの使い道 | ||||||||||||||||||||||||||||||
CD-Rは1回のみの書き込みの可能なメディアであり,書き換えは不可能なメディアです.
一方CD-RWは,1000回程度まで書き換えの可能なメディアです.そのため,この部分だけ
に着目すると,CD-RW の方が使い勝手が良さそうに思えます.しかし,実際には
CD-R/RW ドライブを所有していても,CD-RW ドライブとして使用している人はそれほど多くは無い
のではないでしょうか. 思うにこの原因は,
私も以前は『これからは CD-RW だ!』と,ばかりに,最初に市販された CD-RW ドライブである Richo の MPS6200SZ という内蔵型 CD-R/RW/CD-ROM 2/2/6 倍速のドライブを購入しました.そしで同時に,メディアとして CD-RW の2倍速まで対応の タイプ(当時2000円台後半),3枚ほど購入しました.しかし,現在そのうち の2枚は封も開けずにそのままの状態で残っています... Hi Speed CD-RW が出た後,多くの雑誌では,『これでようやくフロッピー感覚で利用 できるようになった』と,紹介されました.しかし,個人的には 『そんなことはないんではないかなぁ』と,思っています.使い勝手としては,MO ドライブの方が 遥かにフロッピーに近い感覚で利用できます. MOに対してCD-RWが持っているアドバンテージは,大抵のPCに接続されているであろう CD-ROMドライブで,『ドライブ側で対応していれば,読み込むことも可能』ということと, 書き込みドライブがCD-ROMドライブと共用できるということでしょうか. 私は CD-RW に対して過大な幻想を持たず,初期化可能な CD-R としてのみ使用 しています.つまり,パケットライトで書き換えを行わず,『一括初期化→CD-Rとして利用→不要になった際に再び初期化』 という使い方のみしています.
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■CD-Rの使い道 | ||||||||||||||||||||||||||||||
CD-Rドライブが最も利用されている用途は,おそらくイリーガルなソフトのコピーでは
ないでしょうか.Webを検索すると,各種プロテクトを外す機能付きのソフトを数多く
見付けることができます.しかし,本ページでは敢えて違法性の伴う可能性のある用途に
関しては言及を避けることにします. CD-R メディアの特徴として以下のようなものが挙げられます.
ただし,『耐用年数』に関しては少し注意が必要です. メディアメーカーの公開している資料を読むと,保存環境さえ良ければ100年は持つと書かれ ています.しかし,これは限定された環境下で保存した場合の理想値であると見た方が良いでしょう. 個人的には,少し環境に気をつけ て保管していても,10年〜20年くらいが耐用年数であると思います.その間に,重要なデータば 別のメディアにコピーし直すようにし,メディアが原因の事故は防ぐようにした方が良いでしょう. 例えば太陽光の紫外線が当たる所に保管していると,1週間程度でメディアが読めなくなったり することがありますし,湿気によってメディアが腐食してしまうときもあります.また,メディアの耐久 性はメーカーによってかなりの差があるようですので,長期保存を考えている場合は,三井化学や TDKのような,実績のあるメーカー製のものを使用することをお勧めします. 私の場合,CD-Rの用途は大抵データのバックアップ(常にディスク上に置いておく必要の無い データはCD-Rに書き出してディスクから削除している)ですが,その他,以下のような事柄にも 使用しています.
自作PCでは当然このようなCDは付いてきませんので,ディスククラッシュした場合には『OSの 再インストール->各種ソフトのインストール->各種設定』と,いうような作業を長時間かけて行 わなければなりません.特にソフトのインストールや設定は,数が多い場合は苦痛だと思います. しかし,DriveImage のようなソフトを使用し,ディスクの内容をCD-Rにバックアップしておくと,簡単に自分の環境を復活させる ことが可能な『リカバリーCD』を作成することができます.容量が CD-R 1枚に収まらなかった場合は複数 枚に分割してバックアップされるほか,リカバリー時にはメーカー製リカバリーCD同様,CD-Rからブート して簡単に環境を復活させることが可能です. なお,DriveImage を使用してリカバリーCDを作成するためには,このソフトに対応したCD-Rドライブ が必要になります.サポートしているドライブのリストは Drive Image 2002のCD-Rドライブリストで参照可能です.ちなみに,TOSHIBA SD-R1002 および RICHO MP9120は両方とも対応していますが,場合によってはドライブのファームウエアをupdateしな ければならないかもしれません. 次にPC以外の用途への利用ですが,これは CD Player や DVD/Video-CD Player での再生が 可能なメディアを作成することを指しています.大抵のCD-R/RWライティングソフトにはAudio CDを作成 するための機能が備わっており,好きなアーティストの好きな曲を集めたオリジナルCDを作成するようなことが 可能です.また,Video CDに関してはいずれ別のページで解説したいと思いますが,キャプチャーした MPEG1ファイルを VideoCD という規格で CD-R に焼くことにより,DVD/Video CD プレイヤーで再生 可能な動画ソフトを作成することが可能です. ただし気をつけなければならないことは,前述したとおり,民生用のプレイヤーによっては,プレスされた CDと比較して低反射率 CD-R には対応していないものもあるということです.このようなプレイヤーでは, PCで作成した Audio CD や Video CD は再生することができません.
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■CD-R/RWライティングソフト | ||||||||||||||||||||||||||||||
現在,様々なCD-R/RWライティングソフトが店頭で売られていますが,大抵はドライブにライティングソフトが
同梱されて売られています. なお,ライティングソフトとしてメジャーなものとしては,次に挙げるようなものがあります.ドライブに同梱され ているソフトは,パッケージ販売されているものと同じ物,もしくは機能的に一部制限を設けたものになっています.
この他,常駐させることによりエクスプローラ上でフロッピー感覚でCD-R/RWメディアを利用することが 可能になる,『パケットライトソフト』というものがあります.
パケットライトソフトをインストールする際には,他社製のライティングソフトと共存させないようにしましょう. また,複数のライティングソフトやパケットライトソフトをインストールすることはトラブルの元なので,避け ましょう.私はライティングソフトを2種類インストールしようとしてハマリ,Win2kを再インストールする羽目に 陥りました. また,Easy CD Creator/DirectCD を既にインストールしている環境に,MS MediaPlayer7 を新規で インストールする場合は,注意が必要です.たしかMediaPlayer7のダウンロードページに書かれていたと 思いますが,一度アンインストールしてからMPlayer7をインストールしないと,大いにハマリます(経験有り). どのソフトを使うかに関しては,多分に好みの問題だと思います.一般的にバンドルソフトがあればそれを 使い,不満が出たときにパッケージソフトを購入して乗り換えるというパターンが多いようです.当然ながらCD-R を焼く機能はどのソフトであっても最低限の水準はクリアしているわけで,凝ったことをしなければバンドルされ ているもので充分でしょう. 個人的には,B's recorder の使い勝手が非常に気に入っておりますが,Easy CD Creator も使用してい ます.nero は非常に関心が高く,実際に購入して来てはいるのですが,箱に書いてあった動作環境を読んで 少し腰が引けてしまい(MOが接続されている環境はダメ等,いくつか制約事項が書かれていた),インストール していません.でも,いずれ試してみてみるつもりでいます.WinCDRは...CD-R ドライブが出始めた頃に使用 したことがありましたが,インターフェイスが私のフィーリングに合わなかったため,それ以降使用していません.
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■用語説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||
CD-R/RWライティングソフトを使用する上で,いくつかの技術用語が出てきます.ここでは,
比較的良く使用される技術用語に関して説明します. ○ CD-R/CD-RW のフォーマットに関する技術用語
○ CD-R/CD-RW 書き込み方式に関する技術用語
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■CD-Rを焼く[1] Data CD | ||||||||||||||||||||||||||||||
本ページでは,SD-R1002 にバンドルされてきた Adaptec Easy CD Creator のライト版を元に,
CD-R を焼く手順を解説することにします.その他のソフトを使用する場合も,基本的な操作はほぼ
同じです. それでは Easy CD Creator を使用して,実際にCD-Rを焼く手順について見てみましょう.
エラーが表示されていなければ,焼き込みが正常に終了しています.トレイから CD-Rのメディアをイジェクトしてください.
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■CD-Rを焼く[2] Audio CD | ||||||||||||||||||||||||||||||
ここでは,Adaptec Easy CD Creator のライト版を使用し,オーディオCDを作成する手順について解説します.基本的な操作は先の Data CD と同様ですので,違う点のみ解説します.
このようにして作成した AudioCD は,民生用のCDプレイヤーでも再生可能に なります.好きなアーティストのマイ・オリジナルアルバムを作成し,カーステレオで 聞くのも一興でしょう. ただし,プレイヤーによっては,CD-RやCD-RWを読み込めないものが ありますので,注意してください.一般に対応しているプレイヤーは,対応メディアと して『CD-R』と明記されています.
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■CD-R/RWでパケットライト | ||||||||||||||||||||||||||||||
ここでは,EasyCD Creator と同様の理由で,Adaptec Direct CD の使用に関して説明します.
メディアイジェクト時の操作
イジェクト時に『次回,この CD へは DirectCD で読み書きを行います』を選ばなかった 場合,他の DirectCD をインストールしていない PC で,通常の CD-ROM として扱うこ とができます.
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■続き... | ||||||||||||||||||||||||||||||
文章が長くなりましたので,分割しました.CD-R/RW/DVD 利用可能なコンボドライブを活用 [3] DVD を使うに続きます.
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