CD-R/RW/DVD 利用可能なコンボドライブを活用[1] CD-R について

■CD-R/RW/DVD 利用可能なコンボドライブを活用
■BKi810 と CD-R/RW/DVD コンボドライブ
 省スペースデスクトップPCの場合,CD-ROMドライブは使用できるけれども, Note-PC用のスリムタイプしか利用不可というようなことが大半でした.しかし, BKi810 には一般的な5インチデバイスベイが1つ備わっています.BKi810 は ショップ側で搭載ドライブを変更している場合もありますので,購入したモデルに もよりますが,通常 CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブが搭載されて います.

 '00に入り,普通の5インチベイで利用可能な,ATAPI接続のコンボドライブが TOSHIBA Ricohから発売され,'01/05現在,店頭でも3万円を下回る価格で購入 可能になってきました.コンボドライブは,1台でCD,CD-R,CD-RW,一連のDVD メディア等,大抵の5インチ光メディアが1台のドライブで利用可能であり, まさに5インチベイ数が1つしかない BKi810 にうってつけのドライブと言えましょう.

 ここでは,このコンボドライブの1つである,TOSHIBAの SD-R1002 を使用した BKi810 の活用術について解説します.なお,ドライブの交換方法などに関しては,こちらのページを参照してください.

TOSHIBA SD-R1002 (ソフト付きバルク)
CD再生24倍速
CD-R書き込み1,2,4倍速
CD-RW書き込み4倍速
DVD再生4.8倍速

動作音は標準で付いている52倍速 CD-ROM
ドライブより静か.かなりお勧め.

[00/11/15] 店頭ではまだ見かけませんが, TOSHIBAから,Note-PC用のスリムタイプのコンボドライブ,SD-R2002 が 出ているようです.

[01/05/02] SD-R2002 が店頭で一般売り されはじめたようです.

[02/06/14] 先日, TOSHIBA SD-R1202 のバルク品を 1万3千円ほどで購入しました.コンボドライブも安く なったものです.


TOSHIBA SD-R1202

 本ページをまとめた後,RICHO製のコンボドライブを2機種ほど使用する機会がありましたが, どちらも振動や騒音が思ったよりもひどく,あまりお勧めできるものではありませんでした.一方, TOSHIBA製は書き込み速度等が向上(CD-ROM/R/RW/DVD-ROM: x40/x16/x10/x12) している本ドライブにおいても,とても振動が少なくお勧めです(マニア向けの情報としては, SafeDisc2.5 が焼けるんだそうな.また,リッピング速度が速いということでも TOSHIBA 製ドライブ は定評があります).ただし注意点としては,このドライブでは CD-RW 書き込み速度 が10倍となっていることからも分かるように,Hi-Speed CD-RW 用であることが挙げられます.
 なお,TOSHIBA,RICHO以外にも Pioneer,Plextor 等からもコンボドライブが発売されており, また,スリムタイプでは TEAC のものも販売されていますが,TOSHIBA 製のものの評判が 良いようです.

 あと,このドライブを使用されている方は,ファームウエアの バージョンによっては書き込みエラーが発生する場合があるようですので, チェックプログラムとアップデータ(リンク切れ)を入手し,アップデートしておいた方が良いでしょう.これまで若干 報告されていたメディアの相性問題も,アップデートにより解決するようです.

[02/11/14] 上記リンクが切れていたので,リンクを再確認しました.
 米TOSHIBA のページトップに『An important note for our SD-R1202 CD-RW/DVD-ROM Customers』というリンクがありますので,そこから辿り,チェック用プログラ ムとファームをダウンロードするようにしてください.

 なお,東芝のページでは, CD-R/RW、DVD-ROM複合ドライブ SD-R1202に関するお知らせページに,不具合 の内容および対応に関してアナウンスがあります.国内では例のごとく,『販売店 で対応』ということになっているようです.

■[02/11/14] SD-R1202のファームアップデート
 前述の通り,SD-R1202 はファームウエアのアップデートの必要なドライブ があります.また,伝聞ですが,ファームウエアのアップデート済みの ドライブは,基盤がマイナーチェンジしているようで,若干仕様が異なるの だそうです.SafeDisk 2.6 が焼けないとか云々…

 なお,ファームのアップデートが必要なドライブは,そのままの状態では メディアの相性が激しく出たり,このドライブで焼いたメディアが別の ドライブで読めない等の症状が出るようです.該当するドライブの方は, 以下のような手順でアップデートしましょう.

 なお,国内の東芝からは一般ユーザへのプログラムの提供は行っていない ようですが,アメリカの東芝サイトで提供されているプログラムは日本語対応 していますので,特に操作上引っかかる所はないと思います.

チェックプログラムを起動すると『コマンドプロンプト』が開き, ファームウエアをアップデートする必要があるかを表示します.
このドライブの場合,アップデートの必要があるようです.
ファームウエアの更新用プログラムを起動すると,このようにライセンスに関する 説明が表示されます.合意する場合は『合意する』をクリックします.
『合意』すると,このようなダイアログが開き,再起動します.
再起動後,もう一度ファームウエア更新用プログラムを実行すると,このように どのドライブのファームを更新するかを聞いてきますので,ドライブを選択して 『Firm Update Start』を押します.
なお,更新中はPCをリセットしたり,何か作業を行ったりせずに完了まで待ちま しょう.
しばし待つと,このようなダイアログが表示されるので,『OK』を押して 再起動します.これでファームウエアのアップデートは終了です.

 SD-R1202 ですが,これも東芝製ドライブらしい特性を持っており,DVD の リッピングがとても速い(6〜8倍?)のだとか.また,実際に使用してみ ると分かりますが,稼働時の音がとても静かな点は好感が持てます.

■対応メディアと CD-RW メディアに関しての注意,SD-R1002 と MP9120A について
 改めて説明しますと,SD-R1002 を使用することにより,以下のようなメディアが 1台のドライブで利用可能になります.(TOSHIBAの Web Pageより引用)

再生可能
ディスクフォーマット
DVD-ROM(DVD-5,DVD-9,DVD-10,DVD-18),
DVD-R(DVD-Rに関しては,検証済メディア数に制限あり),
CD-DA,CD+(E)G,CD-MIDI,CD-TEXT,
CD-ROM,CD-ROM XA,MIXED MODE CD,CD-I,
CD-I Bridge(Photo-CD,Video-CD) Multisession
CD(Photo-CD,CD-EXTRA,Portfolio,CD-R,CD-RW),
CD-R,CD-RW
記録可能
ディスクフォーマット
CD-DA,CD+(E)G,CD-MIDI, CD-ROM,CD-ROMXA,
MIXED MODE CD,CD-I,
CD-I Bridge(Photo-CD,Video-CD) Multisession
CD(Photo-CD,CD-EXTRA,Portfolio)

 DVD-RAMやPD,5inch MO,DVD-R/RW等の一部のメディアを除き,一般に利用され ている大抵の 5inch 光メディアは利用可能です.

 一方,Richo製のコンボドライブである MP9120A の方は,対応するメディアはほぼ同等 であり,CD-R/RW/CD-ROM/DVDの記録/再生スピードはそれぞれ x12/x10/x32/x8 倍速です.CD-Rの書き込みに関しては,バッファアンダーランエラーを 回避するJust Linkも搭載しています.付加価値を考えると,SD-R1002 よりも 良い感じです.店頭価格次第ですが,これから新たにコンボドライブを購入される場合は, 個人的には Richo製をお勧めします.

 (OEM 製品であれば,'01/06 現在,2万円弱で 購入可能です.ただし,Richo製ドライブは,OEM向け製品のドライブ名を変更して いることがあるため,OEM製品を購入した場合,Richo から提供されている ファーム ウエア/プログラムでファームウエアの updateができない場合があります.この辺りを考慮すると, 純正品を購入しておいた方が安心できるでしょう).

 この2機種の差異で一点気をつけなければならないのは,SD-R1002 は CD-RWの 書き換えスピードが 4倍速であるのに対し,MP9120A は 10倍速となっていることです. これは単にスピードの問題だけではなく, MP9120A は High Speed CD-RW 規格 に準拠していることを表しています(従来の CD-RW はメディア側の制約があり,4倍速の CD-RWドライブまでしか存在ない).

 つまり,MP9120A で Hi-Speed CD-RW メディアを使用して記録したデータは, 既存の CD-RW ドライブでは書き換えができず,場合によっては再生すらもできないことを 表しています.逆に言うと,従来のドライブと互換性を持たせたい場合は,Hi speed CD-RW 規格のメディアを利用できないことになりますので,記録速度は4倍速までしか対応でき ません.この点には十分注意してください.(ドライブによっては,Hi Speed CD-RW のみ 対応という場合もあるかと思います.この場合は,そもそも従来の CD-RW メディアは利用 できません)

 なお,SD-R1002 は Hi speed CD-RW 規格には対応していませんので,この規格 のメディアはそもそも利用できません.メディア購入時には注意してください.

 その他使い勝手に関する細かな差ですが,SD-RR1002 と MP9120A はトレイの 爪の形状に若干の差があります.横置きの場合は全く問題はありませんが,縦置きを する場合は MP9120A の場合はメディアの挿入が少しやりにくい感じがあります.

■[一般的な話題]○倍速とは何か? CLV駆動方式,CAV駆動方式とは何か?
 CD-ROMドライブをはじめとする各種ドライブでは,その再生/記録スピードの指標 として,『○倍速』という表記を行うの一般的です.この『○倍速』とは,次のような 意味を持ちます.

メディア転送速度
CD-ROM,CD-R,CD-RW 150Kbyte/sec を 1倍速(等倍速/標準速と,呼ぶ)換算.
8倍速と書かれている場合,この8倍である 1200Kbyte/sec を意味する
DVD-ROM 1350Kbyte/sec を 1倍速換算

 ただし,スペック上は『○倍速』として書かれていたとしても,常にこの転送レートが 保証されるわけではありません.また,4倍速のCD-ROMドライブを16倍速の CD-ROM ドライブに換装した場合,単純に得られるスピードが4倍になるわけでは ありません.

 初期のCD-ROMドライブでは,CLV(Constant Linear Velocity :線速度一定)駆動方式というものを採用しており,ヘッドとメディア上のデータ トラックとの相対的な速度が一定に保たれた状態でデータが読み取られるように なっていました.CLV方式では,メディアの内周部を読む際には 高速で.外周部を読む際には低速でメディアを回転させることにより,どの部分で あっても一定のスピードでデータを読み出すことが可能になります.
 ただし,CLV方式を採用した場合,ヘッドの移動場所に同期させてメディアを回転 させるモータの回転数を制御しなければならないため,メディアの回転が安定するま ではデータの読み取りができません.そのため,ランダムアクセスが遅いという欠点が あります.

 このCLV 方式の問題を回避するため,最近のドライブではCAV(Constant Angular Velocity:角速度一定)駆動方式が採用されています.この方式 ではメディアの回転速度は常に一定のため,ヘッド移動後に回転の安定を待つ 必要は無くなります.その結果,ランダムアクセスは高速になります.
 その代わり,メディアの外周は高速にデータを読み取ることが可能ですが,内周 は外周に比較して低いスピードでしかデータを読み取ることができなくなります.
 ドライブのスペックとして『○倍速』と書かれていたとしても,これは外周のデータの 読み取りスピードを表すことが多く,『最高○倍速の再生が可能』と読み替えた方が 良い場合が多いでしょう.

 しかし,現在売られているドライブはこれらを組み合わせた動作をする場合もあり ますので,全てのドライブがそうであるとは言い切れません.また,CD-R/RWドライブ の場合,データの読み取りはCAV方式で行うけれども,書き込みをする際にはCLV 方式を使用するというドライブが多いようです.

■高倍速ドライブと体感速度
 実際の体感速度を考える場合,転送レートの他に,ヘッドのシーク時間 というのも利いてきます.これは,ヘッドを任意の場所に移動するのに要する時間の ことであり,これが遅いとメディアのアクセスタイム(※)は低下します.音楽 CD のよう に,シーケンシャルに連続してデータを読み込む場合はヘッドを移動する必要が殆ど ありません.そのため,上記のデータ転送レートがアクセス時間に直結します.しかし, おそらく最も多いであろう状況である, メディア上のあちこちに散在しているのデータを ランダムにアクセスするような場合,ヘッドが頻繁に移動することになります.そのため, ヘッドのシーク時間が体感速度に利いてきます.

 また,高倍速ドライブの場合,確かに読み取りスピードは速いけれども,騒音も 大きくなるという弊害もあります.BKi810 のユーザーでしたら,おそらく標準で付いてくる 52倍速のCD-ROMの五月蝿さに閉口した経験があるかと思います.高倍速 CD-ROMの場合,メディアを高速に回転するため,メディアの重心が偏っている場合, メディアがドライブ内で回転中にバタバタと跳ね回ることもあります(このようなことが 発生した場合,自動的に回転数を落とすドライブもあります).市販のCD-R用ラベル を貼り付けたメディアを使う場合,これが問題になる場合もありますのでご注意を.

また, このようなシールをCD-Rメディアに貼っている場合,剥がす際にCD-Rの保護層を 傷付け,メディアを使用不可能にしてしまう場合もあります.個人的には,シールの 使用はあまりお勧めしません

 PCの使い方にもよると思いますが,殆どの人にとって転送スピードが求められる シーンは,ソフトのインストールのときだけだと思います.そのような観点から言うと, 頻度としてはそれほど高くは無いでしょう.また,CAV方式を採用している場合, 高速なドライブであっても 低速なドライブであっても,メディア内周の転送スピードは,それほど大きな差はあり ません.前述したように,大きな差が現れるのは最外周なのですが,CD-ROMは データは最内周から書き込まれているため,メディアの容量を一杯まで使用している 際にはじめて大きな差が出てくることになります.

 上記のようなことを踏まえて考えますと,『リード○倍速』という表記 にあまり敏感になる必要はありませんし,24倍速程度のCD-ROM ドライブでも,体感速度的には全く問題ありません.標準で搭載されている 52倍速からスペック的にスピードダウンするから…ということで躊躇する必要は無い ということです.

※メディア上の任意の場所のデータ(セクタ)を読むためのアクセスタイムは,ヘッドを 当該セクタの同心円上の場所に移動するのに要する時間と,その後でメディアが 回転してヘッドの直下を当該のセクタが通り過ぎる(同時にデータが再生/記録 される)までに要する時間という2つのパラメータから計算する.つまり,アクセス速度を 上げるためには,メディアの回転数を上げたり,ヘッドの移動に要する時間を短くする ことが必要である.ハードディスクにおけるアクセスタイムの考え方も,基本的に同じ.

■CD-R/RW書き込みの際の『○倍速』
 CD-ROM ドライブの『リード○倍速』というスペック上の値に対しては,あまり神経質に ならなくても良いという話は前述しました.しかし,CD-R/RWの書き込み時間に関しては, この『○倍速』というのは非常に大きな意味を持ってきます.

 それでは実際に,1,2,4,8,16倍速のCD-Rドライブで,650MBのメディア1枚を作成するために 要する時間を理論値で見てみましょう.

書き込み速度転送スピード [KB/sec]650MB記録に要する時間[min]
1倍速15074
2倍速30037
4倍速60019
8倍速12009
16倍速24005

 ご覧のとおり,転送スピードが高い方がCD-Rを焼くのに要する時間が短くてすみます. 記録に要する時間という観点から考えると,やはり『○倍速』というのは大きな値の ドライブの方が良いといえます.

 しかし,高速にメディアに書き込む場合には,少し気をつけなければならないことがあります. それは,メディアが高速書き込みに対応していること,そしてPC環境が高速書き込みに耐え られることです.

 メディアの問題に関して解説すると,一般に売られているCD-Rには,『○倍速書き込み 対応』と表記されているのが一般的で,書き込みスピードに対応したメディアを用意しなけ ればなりません.これは,CD-Rドライブはレーザー光を当ててメディアの記録部分の 性質を変化させてデータを記録しますが,高速で書き込みを行う場合,データ記録単位辺りの レーザー照射時間/量が少なくなることを意味します.つまり,短い時間のレーザー照射であっても メディアが充分に変質し,きちんと記録された状態にならなければならないということです.

 また,CD-ROMドライブで再生した際に,充分にメディア側が変質していない場合,うまく 読み出せないメディアになってしまいます.これのような状態を一般に 『焼きが甘いディスク』と呼び,ドライブによって読めたり読めなかったりする状態になります.

 人によっては,きちんと記録を行うために,高速書き込みに対応しているドライブであっても,4倍速 程度で書き込みを行うようにしている人もいます.また,きちんと検証できていない噂レベルの 話ですが,最近の高速書き込み対応のメディアの場合,1倍速のような極端に遅いスピード で記録すると,メディアが変質しすぎてしまって逆に良くないという話もあります.

 次にPC環境に関しての解説をしますと,これは主にCD-Rドライブに対して,高速に データを転送しつづけることが可能かということです.

 高速なCD-Rドライブには,一般的に 大きなバッファメモリが搭載されています.PC側はCD-Rの書き込みが終了するまでの間, ドライブに対して継続的にデータを転送するわけですが,ドライブ側でまずは送られてきた データはこのバッファメモリに蓄えられ,そしてメディアに順次記録されて行きます.イメージ 的には,穴の空いたバケツに上から水を注ぎ,一定のペースで穴から流れ出た水がメディア に書き込まれて行くという感じです.つまり,バッファ内にデータが残っている間であれば,多少 データをを送るペースにムラがあっても,問題なく記録しつづけることが出来ます.

 しかし,PC側での何らかのトラブル(例えばスクリーン セーバーが起動してしまったり,ディスクからのデータ転送が止まってしまったり等)した場合, データ転送が記録 スピードに間に合わず,バッファメモリの中が空になってしまうときがあります.このような状態を, 『バッファアンダーラン』と言います(同様に,データ転送が速すぎてバッファが溢れて しまう事故を,『バッファオーバーラン』と言います.このような状態はまず発生しません). CD-Rの書き込み失敗の代表的な原因はこれであり, 高速なドライブほどデータの転送スピードとして高速なものが要求されるため,発生しやすく なります.

 このような問題を解決するため,最近は高速なドライブに対し,BURN-Proof や JustLink の ような機構が盛り込まれていることがあります.これらの機構がドライブ側にあり,ライティングソフト も対応したものを使用している場合,『バッファアンダーラン』エラーは発生しなくなります. これらの基本的な原理は,バッファが空になり,書き込みを継続できなくなった時点でレーザー 書き込みを一旦中断し,バッファに再びデータがたまって来た段階で中断した直後のポジション から書き込みを再開するという仕組みです.書き込みの中断した場所と書き込みの再開時 の場所は少しずれてしまいますが,例えば RICHO の Just Link の場合,2μm 以下に抑え られるため,読み出しに問題ないレベルであるそうです.

■CD-ROM/R/RW/DVDメディアを読み取る仕組み
 各種光メディアは,レーザー光をメディアに当て,その反射光の強弱を読み取ることにより, データを読み込みます.CD-ROM,CD-R,CD-RWはレーザー光として780[nm]の波長 のものを使用しますが,DVD-ROMは635[nm]のものを使用します.そのため,これら メディアをどちらも使用可能にするためには,基本的に2つのピックアップが必要になります.

 また, CD-Rは比較的反射率が高いため,大抵のCD-ROMドライブであれば読み取ることが 可能ですが,CD-RWは反射率が低いため,対応したドライブでなければ読み取ることは できません.ほぼ同様の理由から,民生用の CD プレイヤーでは,プレスされた CD よりも CD-R の方が反射率が低いため,CD-R が利用できない場合もあります.

各メディアの特性

メディア波長反射率
DVD-ROM635[nm]45〜85[%]
CD-R780[nm]65[%]
CD-RW780[nm]20[%]
■続き...
 文章が長くなりましたので,分割しました.CD-R/RW/DVD 利用可能なコンボドライブを活用 [2] CD-R/RWを使うに続きます.


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